「角質層」はよく聞きます。「バリアゾーン」は知っていますか?




今日も、エステティシャンらしいお肌のこと。

 


角質層ってよく聞くと思います。
いつも使っている化粧品の説明資料やホームページ、パッケージにも書いてあるのではないでしょうか。

 


「角質層の深部まで有効成分が届きます」
「お肌の奥まで美容成分が届きます」

 


どんな書き方でも同じです。

 


肌の深部ってどこでしょう?
今日は、お肌に関しての固定概念を壊します。(笑)







肌は大きく分けると表皮と真皮となります。
真皮とは、毛細血管が通っているところで、酸素や栄養が運ばれています。
ターンオーバー(肌の生まれ変わり)は表皮で行われています。






角質層を見てください。こんなふうに厚く書かれていますが、実際には0.02mm。
一般的なサランラップの厚さも0.02mm。
わかりますよね。角質層、めちゃくちゃ薄いです。(笑)
角質層の奥まで、と言われても…

 


それ、有効成分乗せてるだけですよ~~(^_-)-☆



しかも、毎日ターンオーバーによって上に押し上げられるので
毎日毎日上に乗せていないと、その効果は維持できません。
角質層とは、簡単に一言でいうと「死んだ細胞の集まり」です。


その上、毎日塗ったからと言って作られるお肌のベース自体が強くなるわけではありません。
乾燥肌の人は、毎日保湿クリームを塗って冬の間に乾燥が治ったことはありますか?
保湿成分の入っている何かを塗らなくても、いいお肌の状態を保てるでしょうか?
それは根本から改善できているわけではないということです。


また、角質層と顆粒層の間にはバリアゾーンという層があり、
液体・ウイルス・細菌を内部に浸透させない働きをしています。
これがないと、お風呂に浸かったり手を洗ったりするだけで

水分が体に浸透し、ぶよぶよになってしまうのです。


つまり、どういうことかというと
お肌にいいと言われている美容成分は、

 


0.02mmの角質層の上に乗せているだけで、
改善には全くつながっていない

 


ということになります。


これが、この時期に保湿クリームを塗っても乾燥が改善されない理由です。
値段が高い美容液や、口コミ1位のパックを使ってもお肌が改善されない理由です。


じゃあどうしたらいいのかというと、
真皮の環境を整えてください!ということになります。
酸素や栄養が行き届く環境、つまり生活習慣から改善するしかないのです。


ニキビにはこういったケア、
ニキビ跡にはこういったケア、
毛穴にはこういったケア。

 


キリがないですよね。言ってしまえば無意味です。お金をかける必要がありません。
人間本来の自然治癒力を高めることが一番改善につながります。



お肌でお悩みのある方は、まず生活習慣を見直してください。
そして、何か心当たりがないか原因を探してみてください。
むやみやたらに流行っているスキンケアをするのはやめてください。お金と時間の無駄です。(笑)
即効性のあるものは必ずと言っていいほど肌にとって負担がかかっています。


自分の体と心を知り、原因を知った上で何をするべきか考えましょう。
カウンセリングや相談だけでも受け付けておりますので、ご連絡くださいぺこ